雨をあびるアジサイ



――プルルルルッ…プルルルルッ!




本心を聞き出そうと意気ごんだ言葉に待ったをかけるように、けたたましく電話が鳴った。


(……ったく。なんだよこんなときに)


誰からだと思いながら立ち上がり、キッチンにある子機をむしり取る。
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