インサイド
あと駅まで数メートル。
電車は反対方向かもしれないと、千帆は最大の疑問をぶつけることにした。
比べたなら、さちこさんすら小さな方だ。
「奏ちゃんが呼んでる、『たーちゃん』って言うのはどこから……」
「あっ、たーちゃん。うん、たーちゃんはね、魔除けなんだよ」
「ま、よけ?」
電車は反対方向かもしれないと、千帆は最大の疑問をぶつけることにした。
比べたなら、さちこさんすら小さな方だ。
「奏ちゃんが呼んでる、『たーちゃん』って言うのはどこから……」
「あっ、たーちゃん。うん、たーちゃんはね、魔除けなんだよ」
「ま、よけ?」