いちごミルク
「ご、ごめんなさーい」

あたしはダッシュでその場をあとにした
もう、なんだったんだろ
それにしても、今日はついてないなぁ

「日向、どうしたの?元気ないわね」

「あぁ、ちょっとね・・・あはは」

なんでも相談してよ?って気にかけてくれる
海香・・・でも、ごめんね?
これだけは、相談できないよ

「うん、ありがと」

あたしは、嘘ついた
海香を裏切ってる感じ…

「ねぇ、あたし、告白しようと思う」

・・・・え?それってもしかして、

「あ、葵くん?」

「うん。きょ、今日の放課後大丈夫かな?」

「ぁ・・・大丈夫じゃない?いつも最後までここにいるじゃん」

「そうだよね。じゃぁ先に帰ってて?」

「うん」

あーぁ、海香と葵くんかぁ
あんまり似合わないけどなぁ・・・
どこがいいんだろ

「はぁ・・・」

「なにため息ついてんだよ。幸せ逃げるぞ?」

あたしの目の前に〝あいつ〟が座っていた

「なによー」

ふってあいつが笑った

「べーつにー?(笑)なにため息ついてんのかなぁって思っただけだよ」

「あっそ」

げっ…
みんなこっち見てる
ねぇねぇ、これって…ヤバくないかい!?しかも、葵くんまで・・・

『ねぇ、みんな見てるんだけど!!なんで!?』

あいつが笑った………

『さぁ・・・(笑)』

ムカつくぅ~!!!
教えてくれたっていいのに!!
なんかみんなひそひそ言ってるし

そして、運がいいのか悪いのか……

「なぁ・・・横峯さん?」

「えっ?」

後ろから聞き覚えのある声があたしを呼んだ・・・





















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