【一話読み切り】 科学は「愛せ」と言っている
――――
―――
――
次の日。
「お前の言うと通りさ、理科の資料集。おもしろい」
と、隣の席のバカバレー部が言った。
「ほら、見てみ。サーベル・タイガー! がぉー!」
バカが、古代生物の骨格を指さしている。
けれど、私は”確信”を持って言った。
「バカだね。そいつの犬歯が大きくてもさ、私たちの方が強いんだよ」
「なんで?」
「ほかの動物にはない、武器があるの」
「なに? どれ?」
「秘密」
「は? 知能?」
「違う。脳はどの動物にも有る。馬鹿だ、お前」
「教えろよ」
「ヤダ」
私はバカの“視線”を感じながら、入道雲の空を”見つめた”。
~科学は「愛せ」と言っている
ACT.1 目
了
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次の日。
「お前の言うと通りさ、理科の資料集。おもしろい」
と、隣の席のバカバレー部が言った。
「ほら、見てみ。サーベル・タイガー! がぉー!」
バカが、古代生物の骨格を指さしている。
けれど、私は”確信”を持って言った。
「バカだね。そいつの犬歯が大きくてもさ、私たちの方が強いんだよ」
「なんで?」
「ほかの動物にはない、武器があるの」
「なに? どれ?」
「秘密」
「は? 知能?」
「違う。脳はどの動物にも有る。馬鹿だ、お前」
「教えろよ」
「ヤダ」
私はバカの“視線”を感じながら、入道雲の空を”見つめた”。
~科学は「愛せ」と言っている
ACT.1 目
了