星に願いを。
私の目は、小さい頃に失明した。
両瞼に誤ってコンパスを刺し、眼球の水分が減り失明た。
みんな、私を可哀相だと言ってくれる。
でも、彼は違う。
彼は、私に可哀相だとは言わない。
代わりに、
「お前は幸せ者だな」
と言ってくれる。
「どうして?」
と聞くと、
「だって生きてるから」
そう言っていつも猫のように笑う。
じゃあ、彼は?
生きていないとでも言うのか?
じゃあ、彼は?
大切な人が死んでしまったとでも言うのか?
「でも、可哀相だ」
「え?」
「だってこんなに綺麗な星空を見ることが出来ないんだからな」
どうして、そんな事を言うの?
まるで、彼は星の使いみたい。
多分、彼の目は黄で、そして髪は漆黒の黒なんだろうな。
そう、まるで星空のような。

私はこの話を彼に送ります。
このお話は、私が彼に恋をしていた頃のお話です。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

星に願いを。

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

表紙を見る
星に願いを。

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

表紙を見る
星に願いを。

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop