佐山君とバスケ
「…」


みんなが拍手してくれる。


私は放心状態。


「負けた…」


コートに倒れたまま、動かない沙羅。


「早苗ーっ!!!」


佐山が私に向かって走ってくる。



「佐山…私…勝った?」


「勝った!早苗!お前の勝ちだ!よくやったな!」



私の頭をガシガシっと撫でる佐山。



頭が真っ白で、どうしようもなく嬉しいんだ。


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