佐山君とバスケ
佐山くんと

佐山と両親

｢早苗の家行きたい！｣


帰り道、佐山と茜がそういって聞かない。


｢やだよ。佐山の家に行く｣

｢えー!俺ん家楽しくない!｣

｢私の家だって楽しくないし!｣


｢じゃあ茜は？｣


聞いた瞬間しまった！って顔をした佐山。


｢ああ！気にすんなや！ウチ来てもええけどおかんが客連れてくんねん。｣


｢え？茜親と住んでるの？｣

｢親ゆうてもおかんだけやけどな。おとんは離婚しておらんねや｣


少ししんみりムードになる私達。


でも茜がここまで自分のことを私達に話してくれることなんてないから少し嬉しくもある。


｢居場所あるじゃん。ちゃんと。｣


｢まーな。あん時は引っ越しして間もない頃やったさかい、イラついとったのもあるんかもわからん。｣


イラつきで私のこと襲おうとしたの？と思ったけど、茜が元気なのでまあよしとしよう。
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