佐山君とバスケ
「早苗…」


佐山の頭を撫でている私の腕を佐山は阻止した。


「どうしたの?」


「眠い」


「寝てるじゃん」


「一緒に寝よ」


「今まで寝てたじゃん。一緒に」


「うーん」


「起きないの?」


「早苗…ぎゅーっとして」


「なんで…?」


「寒い」


私は佐山をぎゅーっとした。

「早苗…好きー」


いつもの真剣な表情の佐山じゃなくて凄くかわいい佐山の寝顔。


頼むから他の女の前でこんな顔しないでね。
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