佐山君とバスケ
佐山とはいつも別れる場所で別れて、そこからは、私と夜船くんの二人きりになった。


「今日ほんま冷えるなぁ」


マフラーで顔をモフモフしている夜船くん。


「そうだね」


隣にいるのが佐山だったら手をぎゅーっと握ってくれるんだろうな。



急に佐山が恋しくなってきた。



「ほんまあほやな」


夜船くんがいきなりこんな言葉を吐いた。

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