佐山君とバスケ
私は、訊かないことにした。
「着いた。ここや」
さっきのセリフが嘘みたいに明るい声色で喋った。
夜船くんの家、それは灯り一つついていない、殺風景なアパートだった。
「お邪魔しまーす」
家に入ってすぐ気が付いた。
この家には、生活感がない。
きれいなままの台所に、何もない部屋。
そこは本当に、夜船くんが寝るためだけにあるような空間だった。
「着いた。ここや」
さっきのセリフが嘘みたいに明るい声色で喋った。
夜船くんの家、それは灯り一つついていない、殺風景なアパートだった。
「お邪魔しまーす」
家に入ってすぐ気が付いた。
この家には、生活感がない。
きれいなままの台所に、何もない部屋。
そこは本当に、夜船くんが寝るためだけにあるような空間だった。