佐山君とバスケ
「で、どないした?」

やけに機嫌がよく、少しにやついている茜。


「今日は…悪かった。お前の話もろくに聞かずにあんなこと言って。」


「いやいや。悪いのは俺やし。そんなことより佐山と早苗が仲直りしたみたいでよかったわ!」


茜が、明るくなった…気がする。


佐山も照れ臭そうに笑ってる。


「お前さ、何かしらねぇけど悩んでるようだったら俺ら頼れよ?俺と早苗はいつでも受け止めてやるからよ!」


「ほんまにおもろいわぁ!佐山も早苗もおんなじことゆうて!…でもおおきにな。お前らなら、俺信じれるわ。」


私達はこの時、初めてお互いの大切さに気が付いた。
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