眼帯にkiss





「おっばちゃーん!!うどんとカツ丼!!大盛りで!あっあとメロンパン二個と焼きそばパン三個!!」


生徒が一人もいない食堂で奥の方でお茶を飲んで安らいでいるおばちゃんに叫ぶ。



「とっくに時間すぎちゃってるわよーう。」


困った様に顔に手を当てて奥から出て来た。



「うぐっ!!じゃ、じゃあせめてパンだけでも!!」


「うーん別に良いけどあんたが食べたい物はなさそうだよー?」

ゴソゴソと余ったパンをあさって言ってきた。


この際何でも良い!!腹が満たされるなら!!


さっきからグーグー鳴りっぱなしのお腹はもうはっきし言ってヤバい。

腹減り過ぎて気持ち悪くなってきた。

お腹と背中がくっつく!とかそういうレベルじゃない。


今まさに、口から胃が出てきそうな位だ。



「何でも良い!個数だよ個数!何個あるの!?」

「チョコパンにクリームパン、イチゴのジャムパンが一個ずつ、あとハムパンが二個。」



前半甘いもんばかりなんで却下。

あたし甘過ぎんの嫌いだ。



でもハムパン!!これだけが救い!!


「おばちゃん!!ハムパンくれ!」









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