眼帯にkiss





「もういいから座れ!!」


「仕方ないですねー。もう先生ワガママなんだから。」


よいしょ、と言って正座した。


その光景を見ていた他の先生達はヒソヒソと何かを言っていた。


「ほらあの子ですよ」

女の先生が近くにいる男の先生に話かける。


「あーまたか…」


「え?誰なんですか?」

そこに違う男の先生が聞いてきた。その男の先生を見て、あ…、と言って顔を赤らめる女の先生。


「知らないんですか!?…あの子は水都 織姫さん。いつもあんな風に男子みたいなふざけた口調なんですよ。」

とまだ顔が赤いまま困ったように顔に手を当てて言った。


「へぇ…あの格好は?」


「入学してからずっとあの服装ですよ。全く…困ったもんですよね。」


「ふぅーん」


興味のなさそうな返事をしているが、ニヤリと笑っている顔をしている。







「お前はな、まず口が悪い!!女らしくせとは言わないが、もうちょっと自重しろ!」


あー耳に響くぜ。たーさんよお。

「担任でもねえくせに…」


ボソッと小さい声で文句を言った。








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