愛を抱きしめて
…1.壊れかけた心 Side.愛
正直言うと、昔の私は輝いていた。
勇気で満ち溢れていたくらい。
どうして、どうしてこんなにも変わってしまったのか自分さえもわからない。
人間不信になって、愛とか夢とか、そんなものいらなかった。むしろ壊したかった。綺麗ごとに飾られた日々、どうしてだろう?空をみると全て嘘のように感じた。
「おい、安曇。お前さぁ、学校くんのやめたら?」
「あははー!傑作だゎー。もう、いっそ死んじゃう?」
教室と言うなの地獄。毎日と言うなの地獄。
暴言を浴びせられる日々。
周りの人は見て見ぬ振り。最初はこんなんじゃ、こんなんじゎなかったんだ。
きっかけは、ほんの些細なことだったんだ…。