愛を抱きしめて


「皆ー、聞いた?愛、ウチらとはもう友達じゃないんだって。」





「だから皆、今日からターゲット変更ね!!今日からのターゲットは、安曇 愛だから。よかったね、優しい優しい安曇 愛ちゃんが三田さんの代わりになってくれるってー。」





え?なに?なにそれ?

戸惑いが隠せない。私が、ターゲット?いじめられる?私、なにか悪い事したっけ?



ただ私は三田さんを助けたかっただけなのに…。



「ちょっとまってよ!私、皆なんて言ってない!」




「あんた、言ったよね?いじめる人とは友達じゃないって。見て見ぬ振りしてた、このクラス全員だって共犯者だよ。」






この言葉を合図に、ターゲットは私に変わった。





静かな教室に、予鈴が鳴り響いた。





長っかったような、昼休み。皆次の時間の準備をしている。




「ねえ…。由奈、水菜?」




私はそう、2人を呼んでみた。だって、友達でしょ?いや、親友でしょ?ねえ、ねえ、こっち向いてよ…。




この時私は親友にも裏切られたんだ。









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