愛を抱きしめて
〜♪
私が好きな音楽が、メール受信をしらせる。
[昼飯、まだ?早くしないとしばくよ?]
三浦さんからだった。
「アドレス、教えた覚えないのに…。」
重い体を引きずりながら、あいつらのパンを買って地獄の教室に戻った。
「おせーんだよ。」
ガンっと椅子をけられた。
「なにその目?悲劇のヒロインぶってるつもり?ウチらが悪者ですかぁ」
「三田も転校ちゃったみたいだし、由奈も水菜ももうあんたの友達じゃないしねえ。みーんな、私らのお友達なの。ねえ?由奈、水菜?」
聞きたくない、聞きたくない…。
「うん…。」
2人は口を揃えてそういった。
怖い、怖い、怖い、恐怖心で心は満たされていた。
クラスの人は見て見ぬ振り、こんな毎日こりごりだった。
私はこの日、初めて午後の授業をさぼった。