My darling.*
―次の日の放課後―

「莉桜ー仮入部いこー!」

「もちろん、いいよー♪」

二人で音楽室に歩いていく。
男子生徒がちらちらこっちを見てる。
まぁ、正しく言えば、柚逢を見てるんだけどね。

あたしのことなんてこれっぽっちも見てないだろうね。

てか、見られなくていいもんっ!
男なんか大っ嫌い!!

とか思ってたら・・・

「笹川さん!」

後ろから柚逢が呼ばれてる。
おっ!告白か!?

「はい?」

あたしもついでに振り返ってみた。

...あれま。
そこそこかっこいいじゃないか。


「―――ッ!」

ん?
なんか、あたし見て驚いてる。
そんなにブスか!?
ブスで悪かったな!

柚逢の隣に並んだらブスが目立つことくらい知ってますよーだ!


「君は・・・?」

え?
あ・・・あたし?


「・・・長澤・・・莉桜・・・で・・・す・・・・」

うわぁー・・・
男と話すのって緊張・・・。

ムリだよー!
早くどいてくれないかな・・・。
なんか逃げづらいし・・・。

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