キミニアイヲ.
風汰の両親も祖母の様子を気に掛けていたが、農業も忙しく、実家からかなり離れているためになかなか来ることが出来なかった。


金銭面でも援助してくれたが、それでも風汰の給料だけでは生活が苦しくなってきたため、紅葉もパートで働き始めた。



家事や育児、介護に加えて仕事までのしかかってしまった紅葉。


ストレスは溜まる一方で、紅葉の心を蝕んでいった。



些細なことで八つ当たりしたり、『仕事が忙しいから』と家のことを手伝ってくれない風汰に不満をぶつけたり…


いつの間にか二人の間からは笑顔が消え、夫婦関係は悪化していくばかりだった。


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