キミニアイヲ.
♪〜♪〜♪


一息ついていると携帯が鳴った。


電話もメールも着信音は同じだから、その長さでメールだと分かる。


これまで全く鳴らなかった携帯が、最近はようやく本来の目的を取り戻していた。



携帯を開いて受信メールを確認すると、莉子は思わず笑みがこぼれる。



“明日の20時、
アパートに迎えに行くよ”



それは楓からのメール。

下にスクロールしていくと…


“特別な部屋を用意しておくのでお楽しみに”



「“特別な部屋”…?」



なんとも意味深なメールに、莉子は首をかしげる。


よく分からないが、楓が莉子のために何かをしてくれていることは確か。


それだけでとても嬉しかった。


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