キミニアイヲ.
「…莉子……」



そのカードを見て、楓は胸が熱くなった。

そして、無性に逢いたくなる。



何か少しでも手がかりがないかと、辺りを見回す。


すると、自分のものではない足跡がうっすらと残っていることに気付いた。



ブーツのような小さめのものと、楓と同じくらいの大きさのもの。


紙袋が落ちていた辺りだけ、もみ合ったように足跡がいくつも重なっている。



──間違いない…莉子だ!



誰かと一緒にいるのだろうか?

そうだとしたら…一人だけ思い当たる人物がいる。



楓は紙袋を手に、急いで車に乗り込んだ。




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