キミニアイヲ.
「生理前なんじゃないの?」


「あーそうかも…。異常に食欲もあるんですよね」


「あらそう。私は生理不順で嫌んなっちゃうわよ。もうじき更年期か…歳はとりたくないわ~」


はぁーと深いため息をつく美和。



その時、莉子はふと思った。


──そういえば、この間の生理はいつ来たっけ…?



ぱっと壁に掛かっているカレンダーを見る。


前回きた時から数えると……

もう二週間も遅れている。



心臓がドクンと一際大きな音を立てる。


ダルかった身体が嘘のように軽くなってスッと上体を起こした。



特にストレスを感じてることもない。


他に生理が遅れるような原因なんて──…


思い当たることは一つだけ。



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