キミニアイヲ.
「じゃあ、愛莉ちゃんヨロシクね」
「任せて、中谷サン…」
少女は自分の親ぐらいだろう歳の男とキスを交わしながら
風呂上がりの火照った男の胸板から下へと手を滑らせていく。
そして、妖艶ににこりと笑った。
少女は男が悦ぶ術を知り尽くしている。
こんなこと、何とも思わない。
愛なんて、色もカタチもないものは信じていないのだから。
「愛莉ちゃん上手だから、すぐ気持ち良くなっちゃうな」
満足気な男に、彼女はにっこりと愛想笑いを返す。
毎日こんなことしてればそりゃ上手くもなるよ…
そう心の中で呟きながら。