キミニアイヲ.
「生きられなかったあの子の分まで、二人で愛してあげような」


「──うん…」



温かい腕の中で

儚く消えていった命と、
これから誕生する命を想いながら


甘く、幸せな口づけを交わした。



すべての命は

愛されて、幸せになるために産まれてくる。


……そう信じて。





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