キミニアイヲ.
「最高のクリスマスプレゼントだな」



楓が穏やかに微笑みながら言う。



「俺のプレゼントも当日届くはずだけどあんまり期待しないでね」


「届く??」



首をかしげる莉子に、楓は悪戯な笑みを浮かべる。



「当日までのお楽しみ」



楓はまた何かを企んでいるのだろうか。

でも、そんな彼の気持ちが堪らなく嬉しい。



「楓……」


「ん?」



この、どうしようもなく溢れてくる愛しい想いは

たった5文字にしか込められないけれど



「──愛してる」



どうかあなたに

ちゃんと伝わりますように。








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