キミニアイヲ.
ベンチに座って仕事用の携帯をいじる。
客と合流したり、ホテルから出たりする時に、逐一報告するために持たされているものだ。
すぐ送れるように“合流しました”と打って保存しておく。
そして携帯に映される時間を見て、そろそろかなと顔を上げた。
仕事帰りのサラリーマンが歩いていたり、酔っ払ったオジサマがタクシーに乗り込んでいたりする。
社長らしい人はまだ見えないな…
と思いながらゆっくり周りを見回していると。
「……?」
じっと莉子の方を見ている男がいることに気付く。
暗いし遠くてよく見えない…が、男はこちらに向かって歩いてくるようだ。
目を凝らしてよく見てみると…
その人の顔が分かった瞬間、莉子は目を見開いたまま固まってしまった。
客と合流したり、ホテルから出たりする時に、逐一報告するために持たされているものだ。
すぐ送れるように“合流しました”と打って保存しておく。
そして携帯に映される時間を見て、そろそろかなと顔を上げた。
仕事帰りのサラリーマンが歩いていたり、酔っ払ったオジサマがタクシーに乗り込んでいたりする。
社長らしい人はまだ見えないな…
と思いながらゆっくり周りを見回していると。
「……?」
じっと莉子の方を見ている男がいることに気付く。
暗いし遠くてよく見えない…が、男はこちらに向かって歩いてくるようだ。
目を凝らしてよく見てみると…
その人の顔が分かった瞬間、莉子は目を見開いたまま固まってしまった。