キミニアイヲ.
社長は自分のデスクの引き出しから何かを取り出して、愛莉に差し出した。



「はいよ。俺が連休で渡せなかったから3日分の給料…と、土産」



それは日払いの給料が入った封筒と、黒いドクロがいくつか連なったストラップのようなものだった。



「お土産?…ってなにコレ?」


「ご当地で有名な魔除けらしいぞ」



──趣味悪っ!!

っていうか、社長ドコ行ってきたんだよ……



「お前何か悪いモノ憑いてそうだから持っとけ」


「…失礼な。性格が暗いのは親のせいです」



あからさまに嫌そうな顔をする彼女を見て、社長は金歯を見せながらガハハッと笑う。


そんな社長に呆れながらも、愛莉は渋々ドクロ達をバッグの中に忍ばせた。



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