真昼の月
気を失っていたのは何分くらいだったか思い出せない。
電話はすでに切れていた。
ゆっくり起き上がってパソコンの前に座った。メッセンジャーを開くとトモはオフラインになっていた。
静寂が耳鳴りになってぶぅんと響いた。眠ろうにも眠れない。闇の中に取り残された切り離された心に、冷たい風が吹き渡った。寂しさがあたしを飲み込んだ。
どうにもやりきれない思いが怒涛のように押し寄せてあたしは机の引き出しからカッターナイフを取り出し、傷の数センチ上に浅いラインを引いた。すっと赤い糸がにじんできた。
誰もいない。あたしにはだれもいない……涙がとめどなく零れる。
だれかあたしを抱きしめて。そして安らかな眠りに引き込んで。
電話はすでに切れていた。
ゆっくり起き上がってパソコンの前に座った。メッセンジャーを開くとトモはオフラインになっていた。
静寂が耳鳴りになってぶぅんと響いた。眠ろうにも眠れない。闇の中に取り残された切り離された心に、冷たい風が吹き渡った。寂しさがあたしを飲み込んだ。
どうにもやりきれない思いが怒涛のように押し寄せてあたしは机の引き出しからカッターナイフを取り出し、傷の数センチ上に浅いラインを引いた。すっと赤い糸がにじんできた。
誰もいない。あたしにはだれもいない……涙がとめどなく零れる。
だれかあたしを抱きしめて。そして安らかな眠りに引き込んで。