続・狼彼氏×天然彼女
キスは、好き。
前も言ったけど、“愛してる”って言われてるみたいだから。
でも、もう一つ、理由がある。
それは、この時間が好きという理由。
いつも意地悪ばかり言う舜が、たまに優しい言葉を言ってくれる時が一番安心するから。
だから、この時間が好き。
「…ん…」
唇を重ねていると、お互いの温度や体温が伝わる。
それがどことなく、言葉に表せれないほど心地いい。
自然に、手が動く。
あたしの手は、いつの間にか舜の首へと、まわっていた。
さらに密着する体。
普段のあたしでは、絶対にありえないこと。
そんないつもと違うあたしに、舜は気付いたみたいだった。
「…あれ、積極的じゃん?」
「う、うっさい」
舜の首にまわった手を、離そうとした瞬間だった。
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