続・狼彼氏×天然彼女
…こういう時は、どうすればいいんですか?
すっごく、困るんですけど。
「…あ、あの」
「泊まりたいの?」
「…へ?」
ズバリと当てて見せた舜は、自慢げにニヤリと笑った。
うーわ…。最悪。
あたしも、あたしなんだよね。
泊まる気ないフリしといて、ちゃっかりお泊まりセット持って来ちゃったしさ…。
自業自得、だよね。
「ふーん、泊まりたいんだ? もしかして、したいの?」
え? したい?
舜の手が、あたしの顔の横を通った。
顔は近づき吐息が分かるくらい近くなった舜の口と、あたしの耳。
全身の体温が、高くなったのが分かった。
「…昨日の、続き」
「なっ、なっに…い、言ってんのよっ…」
「うん? 実紅の本心を言っただけじゃん」
あたしの本心を、意図も簡単に解きやがって…
って、ちがーっう!
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