続・狼彼氏×天然彼女
だいたい、舜が素直すぎなだけであって、あたしは全然普通だと思うんですけどっ?
そんな簡単に思ってる事を言葉に出来たら、どんなに楽か……。
でも逆に、何でも話しちゃったら上手くいかないことも、あるかもしれない。
まぁ、結局は。
今のままが、一番いいって感じ?
「で、 泊まんの?」
お互いの顔が近づく。
普段の話し方と、なんにも変わらないのに
なぜだか、甘い雰囲気になってしまうんだ。
いつのまにか、舜に酔っていて
姿を目で、追ってしまう。
この空気は、どうしても、あたしを狂わせる。
泊まる気なんて、そんなにないのに。
ましてや、泊まったらどんな事になるか分かっているのに。
舜は、あたしをその気にさせてしまうんだ。
「泊まんの、泊まんねぇの、どっち?」
「えっ…」
そ、そんなの、泊まる気あるかないかなんて、分かるわけないでしょーがっ!
.