続・狼彼氏×天然彼女
朝まで愛し合ってろって、なんなのよっ!
ってか、あたしは、するつもり0%に近いぐらい無いし。
泊まる気だって…。
「実紅…」
背中を壁につけて、まだしゃがみ込んでる舜が、いつの間にか、とても可愛く見えた。
長い脚が、異様に綺麗に見えて
整った顔は、もっとカッコ良く見えた。
少しダルそうにしゃがみ込んだ姿なんかは、いつも見てた大人びた姿から見れば
幼く、見える。
「…今日…」
いつも上から聴こえる低い声が
少し下から、聴こえた。
「…泊まって」
いつもの口調より優しい口調の時の舜は
あたしを、もっと狂わす。
だから言えるんだ。
意地っ張りで、バカで天然なあたしでも。
「…うん」
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