続・狼彼氏×天然彼女
そしてそのまま、ベッドがある部屋へと―…
「ちょ、ちょっと待って」
「…あ?」
そういえば、まだあたしってテスト対策出来てないんだった!
勉強しなくちゃ…っ。
もちろん舜には悪いけど…この雰囲気は壊させてもらった。
だからこれは、かなーり危険なムード。
「なに? ヤる気になったんじゃねぇの?」
「…っなってない!」
「じゃあ、なに。 さっきの『うん』は」
それは、泊まる気になったから、あの時出た言葉なんだけどね…。
だ、だから、ヤる気になったわけなんかじゃなくって
…ただ、泊まろうかなって思っただけなんだけどな。
勘違い、されたっぽい?
「…で、何?」
あたしを壁に挟んだ。
舜との距離は、あと数センチ。
この距離が、苦手。
そんなのを舜は知りながら、あたしを壁へと追いやる。
あたしを扱うのが、上手い。
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