続・狼彼氏×天然彼女






そんな不満なあたしの顔に気付いたのか、顔だけこちらに向けた。



「別に答え書いてほしくないんなら書かねぇけど?」


「う、写すよ!」


「でも随分、不満そうな顔してんじゃねぇか」


「滅相もございません!」



不機嫌な舜に逆らうと本当に、怖いったらありゃしない。



せっかく書いてもらった式と答えも書いてもらえなくなっちゃうかもしれないし。


写すぐらい我慢我慢。

ただ字をひたすら書いてればいいだけじゃん。


そう思えば楽だ。




そして写し始めて、何10分か経ち、ついに写し終わった。



「写し終わったよ」



ソファに横たわる舜に声を掛けたが舜の声は聞こえなかった。



寝てんのかな?

そんな素朴な疑問を持ち、舜のほうに回った。



そこには静かにスースーと寝息をたてている舜がいた。




「寝てる…?」



たまにこんな事はあるけど、あたしが『寝てる…?』と声を掛けると必ず『起きてる』と答えた。



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