続･狼彼氏×天然彼女

でも舜は何も答えない。


ってことは、マジ寝？



その場にしゃがみ、近くから舜の顔を覗き込んだ。



やっぱりかっこいいなー。なんて普通の女子みたいな事を考える。



少し茶色に近い髪。

調度良い大きさの目。

色っぽい唇。



顔を見る度に考えてしまう。


それぞれの顔のパーツが完璧で、つい見てしまう。



こんな顔してるから、寄ってきてほしくない女の子が寄ってくるんだっつーの…。



何もかも完璧すぎるんだよ。


勉強だって、スポーツだって、顔だって、性格だって意地悪だけど優しいときはある。



あたしには無いものを、舜は必ず持ってる。


だから不安になるよ

完璧な舜を見てると。




普段見せないような、気持ちよさそうな表情をしている舜。


なんの夢を見てるのかな？



いつもは、悪魔のように意地悪な表情とか、狼が潜んでる少し色っぽい表情ばっか。



そんな舜でもこんな表情するんだなと思った。




めったにこんなこと無いから少し遊んでやろうかと思い、舜の鼻を摘んだ。



すると息苦しそうに「…っ」と眉をひそめた。



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