続・狼彼氏×天然彼女
毎日いじめられてるお返し。だと思うと行動はエスカレートした。
なんなら、唇を塞いだらもっと苦しいかもしれない。
そしてあたしの中のSっ気が目覚めだした。
でも、何で塞いだらいいの?
こうきたら、いっそのこと、唇で塞いでしまおう。
あたしは、この時初めて理性という単語を理解した。
女にも理性ってあったんだ。と思った。
自分から初めてキスしたくなった瞬間だった。
少し震えてる手は、ソファの上を触り、そっと舜に近付いた。
目の前には舜のドアップ。
心臓の鼓動は早くなるばかり。
もうあたしの理性は無くて、
本能で、舜の唇に自分の唇を重ねていた。
でも、その時突然あたしの口の中に何かが入ってきた。
「…っ!」
入ってきたのは、あたしのではない舜の舌だった。
閉じていた目を開けてみると、舜はまだ眠っていた。
寝ているはずの舜の舌が、あたしの口内を犯しだす。
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