続・狼彼氏×天然彼女
極自然に起きてる舜は、得意のニヤリとした顔をしながら、
苦しがるあたしをよそに、激しく舌を絡ませてくる。
「んん…っ」
甘い声が、自然と漏れる。
甘い声の存在を知ったのは、あの時だった。
まるで自分の声ではないような声が、舜と繋がった時に出てしまうのを知った。
───……。
やっと離れた唇。
しかし舜からは、勝ち誇った表情が見られた。
あたしはこんなに苦しんでるっていうのに!
「寝込み襲うなんて、誰から教えてもらったの?」
「ね、寝込み襲うっ?!」
たしかに舜が寝てる時にキスしちゃったかもしれないけど…
舜みたいに襲おうと思ったことなんて、ほんの…一瞬だし。
誰からも寝込み襲うことなんて教わってないのにっ!
なんで、そんな疑い深い目で見てくるのかな。
舜だって、寝たフリしてたじゃんかっ!
「寝込み襲うなんて、そんなに俺がかっこよかった?」
「…だ、だから、寝込み襲ってなんかないし」
自分をカッコいいと思ってる、あたしの彼氏ってどうなの?
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