続・狼彼氏×天然彼女
「な、なんでよ!み、見とれるわけないじゃないっ」
「実紅が咬むときって、焦ってるときなんだよね」
「…っ」
そのとき突然、あたしの肩に誰かの手が後ろから置かれた。
「…え?」
後ろを振り返ると、そこには
ニコニコと笑っている、この海の家の店長さんの山崎さんがいた。
山崎さんは店長っていっても、普段は舜のお父さんと同じ会社で働いてるらしい。
そして初めて知ったのは、舜のお父さんが社長だってこと。
この海の家も、舜のお父さんの会社のらしい。
「イチャイチャすんなら、あとでやってくんないかな?舜」
「すんません」
舜は一言だけ呟き、自分の仕事場に戻った。
山崎さんには何故か弱いんだな、舜って。
「実紅ちゃんもね?」
「…っえ、あ、はい」
「つーか、舜に苛められてなかった?」
この人なら、この悪魔のとのアルバイトを救ってくれる天使になってくれるかもしれない!
優しいし、カッコいいし。
確か年齢は20歳だっけ?
頼りになるっ!
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