続・狼彼氏×天然彼女
重なる唇から、いつもより優しくゆっくり入ってくる舌。
それに自然に、自ら自分の舌を絡ませた。
荒くなる2人の吐息。
途中から抱き締めてきた舜の腕の力も強くなっていった。
「…っん」
そのまま静かに砂浜に、押し倒された。
「ちょ…」
「やべ、止まんね…」
「全力で止めて!」
我に返ったあたしは、押し倒されてる姿勢に気づき慌てた。
な、ななな、なんで、なんで、受け入れてたの!?
しかも自分から、か、絡ませたなんて…っ
恥ずかしすぎる。
「は?止めて? 自分から舌絡ませてきたくせによく言うな」
「…い、言わないで!」
「息なんか荒くなってたのはどっちだよ? 発情しちゃって…」
「な、なに、発情って…」
「……は?」
もしかしたら、ここで狼に豹変してたのかもしれない。
あたしは、
食われるとは知らずに。
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