続・狼彼氏×天然彼女
「……バカ…」
そう呟き、教室から静かに走り出した。
何にも考えてない。
何にも分かってない。
何にも…何にも…
あたしの事、考えてないよ…。
体だけの関係なの?
気持ちが通じ合っただけじゃだめなの?
「はー…」
涙が溢れ出てきそうだよ…。
どうしてくれるんだよ…。
「誰に向かって言ってんの?」
背後からした声。
動いていた足はその声によって止められた。
振り返ると、
そこには舜がいた。
「……な…んで?」
「お前が、バカとか言うから?」
こんな時に
そんな意地悪言われても
涙は止まらないよ…
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