続・狼彼氏×天然彼女
あたしの体を支えながら裏にある長椅子まで連れて行ってくれた。
水着の上に腰エプロンを着てるだけだから、山崎さんに触れられてる腕が何か変な感じがした。
山崎さんも何かスポーツやってたのかな。
すごい筋肉だな。
「…ここで平気?横になる?」
「あ、大丈夫です。少し休んでれば良くなると思うので」
「じゃあ俺は、後片付けしてくんね。実紅ちゃんは、体調良くなったら帰っていいよ」
お礼を言おうとしたけど、また頭のクラクラが襲ってきて、それどころじゃなかった。
―…ヤバい。
やっぱ横になろ。
そう思い長椅子に横になろうとした時だった。
「…平気なの?」
聞き慣れた声が聞こえた。
それと同時に、あたしの頭は誰かの膝の上に置かれた。
……膝枕してる?
上を見ると舜がいた。
ってことは、あたしって舜に膝枕してもらってんの?
「顔色悪い」
「ん、頭クラクラする」
「貧血じゃね、今日水分とってねぇだろ」
そういえば、休憩時間も片付けしてて水分補給なんか忘れてた。
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