続・狼彼氏×天然彼女
「水分とれよ、じゃねぇと治んねぇよ」
「…うん」
でも水分とりたくても、今のあたしには水分とる気力すら残ってはいない。
意識は朦朧としてるし、体はダルくて動かないし、気力は無い。
出来れば飲み物を誰かに飲ませてもらいたいけど舜には頼めない。
「飲めない物ある?」
でも舜は気付いてくれたらしく、あたしが横に首を振ると、カフェオレを持ってきてくれた。
自動販売機で買ってきてくれたみたい。
舜からカフェオレを渡され、起き上がろうとした。
「…っわ…」
まだ朦朧としてて、体に力が入らなかった。
起き上がろうとした体は、そのまま長椅子に元の体勢に戻ってしまった。
「完璧貧血だな」
「…うぅ」
飲み物もろくに飲めないなんて、本当に貧血って嫌い。
何でこんなことになんなきゃならないのよ。
そんなあたしの気も知らないで、自分が飲みたいのか知らないけど
あたしから舜は、カフェオレを奪った。
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