続・狼彼氏×天然彼女
静かに入ってくるのは、いつ口の中に入れたのかと思われる、まだ冷たいカフェオレだった。
「…っん…ごくっ」
あたしはそれを喉へと通した。
そして舜の口の中の全部のカフェオレをあたしに移した。
これは、口移しってやつ!?
これがそうなんだ…。
唇は離れ舜は口の横から垂れてしまったカフェオレを腕で拭いた。
そんな仕草に、色っぽさを感じてしまった。
舜の全ての行動が、色っぽく見えてしまうなんて、あたしって何か変じゃない…?
「実紅」
名前で呼ばれただけで、ドキドキしてる。
「なに…?」
一体なにを言い出すんだろうと思ってた。
「顔、真っ赤」
「…っ」
その言葉で、更に実紅の顔が赤くなったのは言うまでもない。
.