続・狼彼氏×天然彼女





静かに入ってくるのは、いつ口の中に入れたのかと思われる、まだ冷たいカフェオレだった。



「…っん…ごくっ」



あたしはそれを喉へと通した。


そして舜の口の中の全部のカフェオレをあたしに移した。



これは、口移しってやつ!?


これがそうなんだ…。



唇は離れ舜は口の横から垂れてしまったカフェオレを腕で拭いた。



そんな仕草に、色っぽさを感じてしまった。



舜の全ての行動が、色っぽく見えてしまうなんて、あたしって何か変じゃない…?



「実紅」



名前で呼ばれただけで、ドキドキしてる。



「なに…?」



一体なにを言い出すんだろうと思ってた。



「顔、真っ赤」


「…っ」



その言葉で、更に実紅の顔が赤くなったのは言うまでもない。



.
< 197 / 466 >

この作品をシェア

pagetop