続・狼彼氏×天然彼女




舜が追いかけて来てくれたことが心から嬉しくて

溢れ出そうな涙は止まることなくいつの間にか溢れ出ていた。




「泣くなよ」



いつものように涙を手で拭ってくれる舜。



そんな優しい舜の行動に

初めて恋をしてる女の子みたいにドキッとしてしまうあたし。





「ちょっと苛めたくなっただけだから」


「…へ?」


「実紅を久しぶりに、…苛めたくなっただけ」



……はいぃいぃい?

それだけなんですか?


それだけであんな事言ったの?!



この人は酷い!



溢れ出ていた涙がピタッと止まった。






「…つか、実紅が平気になるまで待つ覚悟、余裕にあるから」



その言葉が何よりも嬉しくて





ピタッと止まった涙は


とめどなく

また溢れ出ていた。



.
< 20 / 466 >

この作品をシェア

pagetop