続･狼彼氏×天然彼女

めちゃくちゃ焦ってる実紅を見て笑いそうになったけど堪えた。



「平気…？…じゃないよね」



隣に座って優しく俺の背中をさする実紅は、普段の実紅と違っているようだった。



本気で俺を心配して。


マジで焦りまくって。



そんな姿を見てると、もっともっと、いじめたくなる。




「…じゃあさ…」


「ん？」



いつもなら目が合うと顔真っ赤にして真っ直ぐ目を見ないのに、


こんな時は、真っ直ぐ見つめてくる実紅。



だから、すぐに顔真っ赤にしてやるって気になる。



恥ずかしがってる実紅が

困ってる実紅が

焦ってる実紅が


もっともっと、見たくなる。




「……キスしてくれたら、治るかもしんねぇ」



実紅の顔が、真っ赤になった。




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