続・狼彼氏×天然彼女





「…げ、元気じゃん…っ」


「は? 全然元気じゃねぇし。まだ気持ち悪いの取れてねぇから」


「…っえ……」



真面目に気持ち悪い素振りをしたら実紅はまた本気で心配した。



つか実紅って、すぐに騙されるタイプじゃね?



変なセールスみてぇのが来たら絶対に断れないで、訳分かんねぇのに登録させられる。



つか、天然な上に、大事なとこは鈍感だし、俺以外にはいっつもニコニコ笑ってんだよな。



おまけに人を疑うって事を知らねぇから、誰でも信用しそうだし。



まぁ、ナンパっつーのは理解出来るようになったみてぇだけどさ。




すると、俺の前に実紅が座り込んでるのが見えた。



「……いよ」



ポツンと実紅が、呟いた。



そして実紅の頬が少し赤くなってるのに気付いた。





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