続･狼彼氏×天然彼女

「…な、なに」



手で口を塞いでると喋れないし相手も聞き取れないから塞ぐのは止めにした。



「…べつに？」



……いやいや。



その『…べつに？』は普通のべつに？じゃないと思いますけど。





「…で、教えろ」


「…え？なにを？」


「さっき言ってた事。
『…すぐだから』ってやつ？」




あ、あれ…？！


言えるわけ…



ないでしょうが…っ!!


言ったら即この場で

犯される…っ…！！





「…やっぱいい」



………よかった。



ホッとしたため、つい安心の溜め息をついてしまった。





そのあたしの行動を


あの人が、見逃してるわけがないのであった。





「ホッとするぐらい言えないような理由なんだ…？」


「…っ」




……ほらね。



あたしは今、確信した。




舜と一つになる日が近いかもしれないと思って


『すぐだから』


なんて言葉を言ってしまった事が




舜に確実にバレることを…。




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