続・狼彼氏×天然彼女






でも、これから1人で何すんのかも考えてねぇし。



この裏の長椅子に座って何が出来んだよ。



いっそのこと、気持ち悪いってのは嘘だって言って実紅が変な奴にナンパされねぇか見張ればよかったな。



失敗、したな。




「あのー…」



長椅子に横たわって寝ようとしていたら声を掛けられた。



声の聞こえる方を見てみると、そこには見たことのあるような見たことのないような女が居た。




「…いま、空いてます?」



この裏に居るってことは、此処で働いてるやつか。



「お話が…したいんですけど」


「あぁ、いいよ」



そう言うと女は

嬉しそうに笑って、俺の隣にストンと座ってきた。



……なんだ、こいつ。



「あたし岡本真央っていいます。…年齢は15歳で、○○高校の一年生です」



隣の岡本って女は急に自己紹介を始めた。



顔を真っ赤にしながら。


その真っ赤になった顔を見て、実紅を思い出した。




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