続・狼彼氏×天然彼女
だからって、コイツと山崎さんをくっつけんのは無理に近い。
だからコイツと山崎さんが付き合うのは無理。
だから俺は、いつも女の慰め役をしてんだけど、今日は
モテモテの張本人山崎さんに頑張ってもらうしかねぇ。
「雨宮さん山崎さんと仲良いから協力してもらえないかなって…」
いつも言われるセリフ。
実紅の表情には安心が見られた。
だから、俺は…
「ごめんね、協力出来ない」
「…何で、ですか?」
最高に疲れるスマイルで言ってやった。
「彼女が待ってんから」
長椅子から立ち上がり実紅のほうに歩いていった。
実紅は安心してなのか、涙を流していた。
「…何泣いてんだよ」
俺の気持ちが、
実紅に以心伝心した。
実紅はいつも俺の求める分、俺の代わりに泣いてくれた。
俺の気持ちを見透かしてるような気がした。
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