続・狼彼氏×天然彼女
ガタッと机が動く音がした。
「逃げても無理だから。ってか…実紅もヤりたかったんだ?」
「…えっ?!」
この様子だと分かってる。
しかも変な方向に考えられてる気がするのは、あたしだけ?
そして……
あたしは何故か教室の後ろのロッカーに追い込まれてる。
「今日、大人の階段登るか」
「大人の、階段?」
――…って何?
本気で分からなかったあたし。
そんな舜は呆れた顔をし終わってからニヤリと笑い、
あたしの耳元に口を近付けた。
「放課後、分かるって」
不覚にも、ドキッとした。
しかも“大人の階段”の意味も分かってしまったみたい。
「……////」
「あ、先生来た」
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