続・狼彼氏×天然彼女
舜の言葉が頭の中を何回も何回もフリーズする。
『襲わせてもらう』
この言葉はそのままの意味で受け取ってもいいものなのだろうか。
だったら尚更困る。
襲われたくなんかない。
ましてや校舎内とかでだったら、襲われちゃ駄目に決まってる。
まだ廊下をズカズカと進んでいく舜が、突然口を開いた。
「…お前さ」
「……ん?」
「山崎さんの事、どう思う?」
きゅ、急に、何っ?
「……山崎さんは…普通に優しくて…頼りに、なる、よ?」
しどろもどろに答えたのが気に入らないのが、後ろを振り返りギロッとあたしを睨んだ。
……っ…。
何で睨むの?
「真面目に答えて」
真面目に答えたじゃん!!
それでも反論出来るわけないし、舜は睨むから、また答えなきゃいけない始末。
.